ブットタップ寺

ちょっとガイドブックを見せて貰ったら、五重の塔のような物のある寺だった。
まー、日本人は相当変った寺でもないと大して驚きもしないよね。
見た感じは沖縄の古い家（崩れた煉瓦）のようで、台形の先のしゃくれたような屋根には石の装飾が施されている。
門は二階建てのやぐら付きで重厚な感じ。
それを通り抜けると線香を供える石台があって、その両端は石で出来た亀に乗った鶴がハスの花をくわえて向かい合って立っている。
この鶴＆亀プラスはすの花のめでたい三重奏は他のお寺でも目にした。
寺は古く見え、あまり手入れもされていない感じ。
中を覗くと、なんの変哲もない（？）仏教人形が何体かある。
ハスの花の咲く小さな池と、そこに掛かるこれまた小さな石橋が、写真的にはかなりイケて撮れた。
良く言えば「回廊（屋根の４５度くらいの角度が、これまたイイ感じで写真に収まる）」を進んでいくと、暗く寒々しい（夏はジットリする事が目に見えて分かる）部屋に簡素なベットがあり、上から蚊帳が張れるようになっているのが見えた。
え？まさか、ここに誰か住んでるの？
裏に回ると台所発見！
ハエがブンブンで、鍋やヤカンは土間に直に点けた炭か何かで調理されていてススで真っ黒！
汚らしい（っと言ってもこの国では多分普通くらい）調味料が置いてある。
極めつけはトイレ！
あ～、汚いの読むのイヤなら、先の１０行くらい読まないでー。
トイレは扉の付いているのが２つあったけど、ないのが３つ。
あるのでも中は足を置くコンクリートの出っ張りがムダなく（？）足の大きさ分（２４ｃｍ？）だけあって、間に片手のグーくらいの穴があるだけ！
しかも、ウンＯが上手い事盛り上がっている（みんな失敗はしてないようだ！）。
有機系とティッシュは分けている、っと言っても、ティッシュは角ら辺に無造作に捨ててあるだけでゴミ箱はない。
もちろん、もっと凄いのはドアなし！！
腰の高さでＬ字に仕切られた内側に、同じように足置き台があるんだけど、このトイレの下方向に穴はなく、モノの行き先は脇の用水路！だと思う。
一応、ここは高台になってて壁もあるけど、壁の穴に向かって斜面が付いていて、壁の向こうは川（用水路と推測）、回りは田んぼ！！
あら～～～～､､､。
体験好きな私でも、さすがにこの体験は遠慮した。
興味深いトイレを満喫した後、五重の塔を探しに行った。
探す？そう、探すくらい低い。
寺の屋根と同じくらいの高さで、寺に隠れてしまっていた。
ガイドブックなんかの写真って、本当に良く撮れてるよネ､､､。
ブロック塀のような石で積まれた塔は、回りのヤシの木より低く、予備知識のない私はこれの役割も分からず、でも写真だけはしっかり撮って先へ回ってみた。
寄付を受け付ける「選挙の投票箱」みたいのにオデコを擦り付けて覗き込んでる住人がいて、箱はそこだけ磨かれたようになっていた。
いくらか入ってたら、どうにかして引っ張り出すのかな？
ここにはたまにディズニーランドを思い起こすような植木のオブジェ（動物の形をしている）があって、ムード台無しだと思った。